のらケミスト

大手化学メーカーから素材系ベンチャーに転職した人のブログ。技術的な話とか転職の体験談をご紹介。

個人の力で生きるってどういうこと?

こんにちは。久しぶりにクラブ行きました。あれって人間関係にどんないい影響があってお客さんをそこに連れ回すんだろうか?

今日大学の先生と話して思ったことを書きます。
先端素材技術というのはこれまで世の中になかったものだった場合、
「誰も使い方がわかりません!」
って状況になってます。それは実は開発者もそうで、想定する既存顧客は当然いるものの、ほとんどの場合コストが合わず本採用されないため、初期段階では自身の想像力の外側の応用を見つけにいかなきゃいけません
ということで、大学の先生と一緒にネタを考えながら用途開拓すべく大学で活躍中の同級生と話しにいきました。

本業のほうはそれとして、話は現状の愚痴に。
私も大企業の息苦しさにねをあげて転職したわけですが、その友人も大学職員の自由度のなさに相当フラストレーションためてました。
悩みの種は、

・大企業が100万円くらいしか出さないのに大学の研究員を使い、特許を独占し、大きな規模の事業になるアイデアを出すことを求めてくること。
・教授の選り好みが激しく自分に予算と学生が回ってこないこと。
・市場があるテーマをやるよう求められる。
など。

今まで資金の供給元だった国や大手企業がサラリーマンの論理で合理的、効率的かつ安全安心に運営されるようになった結果、大学のような本来リスクマネーが投じられるべき場所にお金を供給できなくなってきたという感触のようです。
サラリーマンの論理ではリスクがとれないことが最初に決まってます。
将来どうなるかわからないもの=自分の評価に繋がるかわからないものにリソースなんて投じられません。
10%くらいならリスクとってもいいかな?と思う人は大企業にもいます。
トップが10%リスクとる決断をして10%のリソースをリスキーなテーマに割り当てます。リスキーなテーマに割り当てられたマネージャーは、自身のリソースの90%を一年後の結果が見えて成果を主張できる安牌な仕事に割当て、残り10%でリスキーな仕事をします。10%の10%で全体から見たら1%のリスキーな仕事に割り当てられた担当者は90%を予測可能な仕事、10%をリスキーな仕事に割り当てます。
ということを上司から部下へ次々に渡していくと最終的にリスキーな仕事は限りなく0になります。
サラリーマンの論理はこんな感じの無限級数でできてます。

まあ、なんやかんやで今までのやり方だと大学側も研究資金が得られないんだそうです。

ではどうするか?

個人のパトロン見つけるしかないのかなー

という意見で一致しました。
私もかなりたくさんの方にお金以外も含めてご支援いただきながらやってますが、支援してくれる人はだいたい一緒に働いたことのある人です。
私のように家柄も肩書きもない人間は、仕事を通して信用を勝ち取って次のステップに進むという、地道な活動しかないなと。