のらケミスト

中小化学企業で新規事業とか技術開発している人のブログ。技術的な話とか転職の体験談をご紹介。

大企業で好きなことやる方法~発信力を高めて意見を通しやすくする~【大企業サラリーマンの標準装備】

こんにちは。
今回は大企業で働く上での発信力についてです。発信力を高めていくとどんなトピックについても、あいつの言うことだから、まあ、そうなんじゃないって雰囲気になります。
情報発信といえば何が思い付きますか?
レポート、日報、プレゼン、Slack、メール、、まあいろいろあると思います。
情報発信した結果に個人差があることに愕然とすることありませんか?
なぜ同じこと言ってるのにAさんの話は通って自分の話は通らないのか。
最近Aさんをリーダーとして始まったあのプロジェクト、あれずっと前から自分が提案してた案件だけど。とか。
そういうやつです。
Aさんが役員ならまだいいですが、同世代くらいだとめっちゃ嫉妬します。

本質的に同じ事を発信したら同じ評価を受けるはず?

と思うのですが、でも結果が違うので、何か発信しているものが違うのかなーと思ったりします。
で、ノンバーバルコミュニケーションみたいなものを学びます。
まぁ、的外れですね。
  

発信力=発信×受信

昔、「はっぱろくじゅーしの法則」という話を聞きました。
人は言いたいことの8割しか表現できない。
人は言われたことの8割しか理解できない。
結果、8割の8割で64%しか情報が伝達されないという話です。

プレゼンにしろ、コミュニケーションツールにしろ、発信について一生懸命勉強する人は結構多いと思いますが、受信について真面目に考える人って少ない印象です。
教科書通りのプレゼン構成で話していることはわかるけど、結局何言ってるかよくわからない人、いますよね。
受信効率を高めるには、

  • 興味を持ってもらう
  • 理解してもらう
  • 賛成してもらう

この3つを達成することが大事です。



大企業サラリーマンの興味は人事評価

です。これだけです。マジです。
自己実現とか、会社の改革とか、社会課題の解決とか、いろいろ立派なことを話す人はたくさんいますが、その人たち含めてほとんどの人の行動原理は「自分の人事評価を最大化したい」です。
大企業サラリーマンって受験勉強的な意味で本当に賢い人たちで、大企業サバイバルゲームの勝ち方をよく理解しているので、人事評価を最大化するために、自己実現とか改革とか社会問題とか発言してるだけです。
そういった方々に自身の話に興味を持ってもらうには、
「私の責任で私の工数を使ってあなたの成果になる仕事をやっておきました」
という強烈なメッセージ性、というか事実が必要です。
このようなメッセージを発信し続けることで、その人から「こいつは自分のためになることをやってくれるやつだ」という評価をもらうことができ、後でその人のためにならないことにも協力してもらえるようになります。
借りを返すという無欲な意識もあるでしょうが、なんかよくわからないけど多分将来自分のためになるんだよね?って思って支援してくれる感じだと思います。

正しいことを相手のレベルに合わせて発信する

発信方法についてはプレゼンのノウハウ本など、巷にたくさん情報があります。
要点を3つに絞りましょう、みたいなやつです。
それらに共通する理念は、
相手のレベルに話の難易度を合わせて、何とかして理解してもらう、
ということです。
専門家同士で話すときは別に論点3つに絞る必要はありませんよね?言いたいことを好きなだけ言い合えば議論は深まります。
レベルに差があるとき、ショボい方の頭がパンクするので、たくさん話したいことがあるけど、厳選して3つにしましょう、ということです。
本質は「相手のレベルに合わせて話を簡単にしましょう」なので、「重要なポイントは3つあります」といえばプレゼンが上手になるわけではなく、情報の受け取り手をよく見て話しの簡素化の程度を調整しましょう。
相手のレベルに合わせた難易度にすることで受信効率がぐっと高まります。

賛成してもらう

大企業サラリーマンから賛成してもらうためには、

  • 正しい発言であること
  • 賛成しても立場的に大丈夫なこと、あるいは、賛成しないと不利な状況に陥ること

を満たしてあげる必要があります。

「○○なら~~さんだよね」状態になる

正しい発言であることは、自身のスキルとその認知度がモノをいいます。
発言が正しいかどうかを判断する能力のある人はほとんどいませんので、発言者が正しい発言をする人かどうかで判断してもらうことを目指します。
そのために、前述したようなスキルを身に着け、「○○なら~~さんだよね」状態になっておきます。
そうすると、自分自身あまり自信のない発言も周りが自信をもって正しいと思ってくれたりします。
tamagoyaki1999.hatenablog.com

上のお墨付きを用意しておく

大企業中間管理職はよくオセロに例えられます。
提案者と役員がYESといったら間に挟まっている課長、部長、本部長、全員がYESになります。
役員がYESでもNOでもない、ポジションを表明していない案件は基本的にはNOです。
なので、平大企業サラリーマンはできる限り上から話を流せるよういろんな人脈を使って努力します。
ゴルフを覚えることがその第一歩だったりします。
仕事では絶対に同席することない平社員と役員がゴルフ場では同席しえます。
私はゴルフができないので正攻法で本部長くらいまで話にいったことがあります。
懇親会で突撃したのと、メールで突撃したのと、部長通して突撃したのと、経営企画の知り合い通して突撃したのと、といった感じです。
100万円オーダーの小さい予算をいくつか獲得できましたね。アングラ研究には十分です。

外堀を埋める

役員になんて話できないよ、というのがほとんどの平サラリーマンだと思います。
その場合は横を固めます。みんながいいと言っているからいいと言わないといけない気がする同調圧力で賛成させます。
賛成してもらいたい相手が直属上司の場合は、周りがいいと言っているという状況は、部下を他部署にとられかねないという別の力学が働くので、特に効果的です。
大企業サラリーマンにとって部下は人事評価を高めるための必須アイテムなので、どんなに使えない奴だったとしても基本的には部下は手放したくないものです。

中身が正しいかどうかはどうでもいい、かも

書きながら思いましたが、大企業サラリーマンの情報伝達において中身の正しさはどうでもいいものだったのかもしれない。

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