アイデアを出すための便利ツール【クリエイティブに役立つ思考方法】
こんにちは。
今回はブレストの亜流のご紹介です。
tamagoyaki1999.hatenablog.com
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前述の通り、ブレストはアイデアを出し合う会議ですが、
じゃ、肝心のアイデアってどこから生まれるんでしょうか?
基本は、「神が降りてくるのを待つ」のがアイデア出しです。
ですが、それじゃアウトプットが安定しない。
もっと効率的に確実にアイデアを生み出す方法はないか?
世界中の人がこれを思い、様々な発想法を作り出しました。
まぁ、発想法と呼ばれるものは思考範囲を限定する、あるいは、典型的なパターンを用意してアイデアが半分完成したところから考えるものが多いですね。
その一部をご紹介したいと思います。
1. チェックリスト系
典型的なシチュエーションや考え方が提示され、その指示に基づいて考える方法です。
1-1. オズボーンのチェックリスト
もっとも有名なチェックリスト。
1-2. 機械安全
製造業のリスクアセスなんかで活躍するリスト。
以下のリンクのP45あたりにリストがあるよ。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei14/dl/100524-1.pdf
2. 考え方の類型系
ルールを決めて思考する方法です。
2-1. SIT
5つの発想でアイデアを出す方法です。
引き算:既存の製品から重要な要素を取り除いてみる。
掛け算:既存の2つの製品を組み合わせてみる。
分割:既存の1つの製品を複数に分割してそれぞれ製品化してみる。
一石二鳥:既存の製品に普通じゃない使い方をしてみる。
関数:既存の製品のパラメーターを変えてみる。
en.wikipedia.org
2-2. バリューグラフ
ものごとには「目的」と「手段」があると考え、あるアイデアの目的はなにか?手段は何か?目的の目的は何か?といった感じで掘り下げたり一般化したりする思考法です。
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3. マトリクス系
表を作って網羅的に思考する
3-1. 強制発想
性能×利用場所など、適当に2つの軸を設定し掛け合わせる。
3-2. 2×2
既存の製品をたくさんリストアップする。
適当な2軸を決め4象限の表を作り、リストアップした既存製品をそれぞれの象限に入れてみる。
いろいろな軸でこれをやる。
製品の入らない象限が見つかればそこのアイデア出しをする。
例えば鉛筆で考えた例。
4. マーケティング系
マーケティング的なフレームに沿って発想する方法です。
4-1. カスタマージャーニーマップ
ユーザーの購買行動、感情の動き、製品・サービスとの接点等を整理した表を見ながら発想する方法です。
markezine.jp
4-2. AIDMA
ユーザーが購買に至るまで、「認知」、「興味」、「欲求」、「記憶」、「行動」のプロセスを経るよという話を念頭に発想する方法。
uxdaystokyo.com
4-3. PEST
「政治」、「経済」、「社会」、「技術」の観点で情報を整理するフレームワーク。
rihisa-strategies.work
4-4. 3C
「自社」、「顧客」、「競合」について整理しましょうというフレームワーク。
cyber-synapse.com
5. スタートアップ系
起業とか新規事業系のセミナーでよく出てくるやつ。
5-1. ビジネスモデルキャンバス
これ。
kigyotv.jp
5-2. バリュープロポジッションキャンバス
「提供価値」、「ペイン」、「ゲイン」について考えるフレームワーク。
www.profuture.co.jp
こんな感じで、発想法はいろいろありますし、日々亜流が生まれています。
どんな制約をおくとアイデアが出やすいかは時と場合によるのでいろいろ試してみましょう。
最近思うのは、ずば抜けたアイデアだけで大成功!!なんてことは絶対にないのに、こういうフレームワークに沿ってアイデア出しして小綺麗なパワポ作ると評価される風潮がある気がします。
コンサルならそれでいいですが、実務家やりたいならフレームワークマニアになって日々整理してるだけにならないよう注意が必要ですね。