のらケミスト

中小化学企業で新規事業とか技術開発している人のブログ。技術的な話とか転職の体験談をご紹介。

【化学企業の現場】ホワイトバイオ

こんにちは。久しぶりに徹夜したのですごく眠い。

最近発酵の勉強しているので備忘録として。

発酵による化学品製造

以下の順番で進めることが多そう。

  1. 菌体を用意
  2. シード培養
  3. 本培養
  4. 発酵
  5. 濃縮
  6. 精製

菌体を用意

遺伝子組み換えとかいろいろやって良い菌体を作るんだそう。
ラボでやるような感じ。
作った菌体は冷凍庫保存。

シード培養

菌体を増やす行程。
菌体を培地なる栄養分と一緒に撹拌。空気を入れる、pH調整する、消泡剤入れるなどする。

本培養

菌体をもっと増やす行程。
シード培養した液に培地を追加してさらに撹拌。

発酵

プレ培養した液を大きな釜に入れて、餌を与えつつ撹拌。
菌体によって目的とする化合物がどんどん作られる。
餌がなくなると化合物の生産が止まるので、餌の濃度をモニタリングする必要がある。餌は例えばグルコースとか。
たぶんどの代謝系の化合物を取りたいかで餌の種類も変わるはず。

濃縮

膜とか蒸留で普通に濃縮。

精製

モノによってカラム通したり晶析したり。

以上でモノがとれます!
バイオってすごく遠い世界だと思ってましたが、案外普通の有機合成と似たような装置で製造できるそうなのでちょっと驚きました。
あとは実際に手を動かしてやってみたいなー。ビールでも作るかな。