のらケミスト

中小化学企業で新規事業とか技術開発している人のブログ。技術的な話とか転職の体験談をご紹介。

【未経験からの戦略コンサルタント転職】メーカーからの転職組から見えたコンサルティングファーム情報

こんにちは。お盆休みで電車が激空いてます。一年中お盆休みになってほしい。
さて、今回は転職活動で集めたコンサル業界の情報をまとめます。

※2019年4月までの情報です。

※コンサルという仕事の平均値や代表例を探してみましたが、成果主義と上司のさじ加減が強烈とのことで、誰も明快な答えをくれませんでした。なので、自分もそうでしたが、情報がなくて不安な人は情報不足による不安が解消されることはないので以下の情報を平均値として一旦信じちゃったほうが気持ちよく転職活動できます

仕事内容
  • 情報収集

基本的にアソシエイト、コンサルタントの仕事。
ネットサーフィン、電話、面談、実地調査、アンケート、聞き込みなど、手段は問わない。社内に詳しい人がめっちゃいるのでまずはその人に聞くらしい。

  • エクセル

アソシエイト、コンサルタントの仕事。
データ整理、表作成を超高速にやる。ショートカットキー使いこなせないと仕事終わらないレベルで仕事降ってくる。入社初期はエクセルの使い方を徹底的に鍛えられるらしい。友人曰く、コンサルタントはエクセルという競技のアスリート。

みんなやる。コンサルがコンサルたる所以はここにあるらしい。ショートカットキー使いこなせないと仕事終わらない。
官公庁のHP行くとコンサルや総研の作った報告書が参照できる。
KRIC関連報告書(近畿経済産業局)
クールジャパン/クリエイティブ産業(METI/経済産業省)
これらは戦略ではなく調査案件ですが、仕事のスピード感としてはこんな感じの資料を3週間/人で作り上げるくらいらしいです。

  • 成果物の仮説構築

基本的にマネージャーの仕事。
お客さんに忖度することもあれば、絶対こうすべき!という強い主張をすることもあるらしい。

  • お客さんへのプレゼン

パートナー、マネージャーの仕事。
これはお客さんだったこともあるのでなんとなくわかるが、エビデンスベースでロジカルに淀みなく話す感じ。質問への典型的な切り返しや逃げ口上があるらしく、それをマスターするまで客先に立てない。

  • 営業

マネージャー以上は個人でお客さん持ってる感じ。ある人が言うには、コンサルタントって芸人みたいなもので、その芸風が好きな固定客がつくようにならないとダメ、とのこと。上司から担当客割り当てられることもあれば、自分で0からネットワーク作ってお客をゲットすることもある。

メーカーから転職してパートナーになった人が言っていたが、実業に自分が貢献している、動かしているというドライブ感(手触り感)はビックリするくらいない無いらしい。

ポジション

アソシエイト < コンサルタント < マネージャー <<越えられない壁<< パートナー
どこもだいたいこんな感じ。

  • アソシエイト:

上司の超絶優秀な手足。データ収集、パワポ作りがメインタスク。言われたことをロジカルに超高速にこなすことが求められる一方、あくまでロジックが全てなのでクリエイティビティを発揮する場面は少ないらしい。

マネージャーが構想する成果物の現物を作る人。パワポのクオリティを担保する人。お客さんとのやり取りはほぼない。

  • マネージャー

成果物の責任者。お客さんとのすり合わせ、成果物の仮説構築、部下へのアサイン、部下の指導など全部やる。最低でもこのポジションまでたどり着かないとコンサルの醍醐味が味わえないらしい。

  • パートナー

営業マン。大企業の役員(少なく見積もって1万人に1人の逸材)に対して数千万から数億円の商品を年間何件も売りつける人といえば仕事の難易度が伝わるだろうか。

勤務時間目安
  • 戦略コンサル

平均9-23時。平日一生懸命働けば土日は仕事しなくてもいいかもしれないらしい。
働き方改革でかなり仕事が楽になったらしい。

  • 総合系コンサル

平均9-21時。

住居

会社からdoor2doorで30分以内必須。

年収レンジ

アソシエイト: 600-900
コンサルタント: 900-1500
マネージャー:1500-3000
パートナー: 3000から

転職者は直近の源泉徴収額前後を提示されることが多いらしい。初年から高級取りにはなれない。

福利厚生

PC支給。通勤手当
家賃補助や退職金があるところもあるが大したことない。
大手メーカーに比べるとないに等しい。

Uo or Out

各ポジションを3年で進学する。飛び級あり。留年は2回くらいまで。留年が続くと中退(卒業)となる。だいたいどこのファームもこんな感じ。
会社によっては留年に寛容なところもあるが、四半期ごとに中間レビューやって中退を言い渡されるところもあるらしい。

卒業後の進路

別のコンサル、中小企業やベンチャー企業の役員、外資、起業、投資銀行プライベートエクイティなど。
会社の規模やブランドより、年収維持できるかどうかで進路を決めるらしい。戦略コンサルタントといえど奥さんの生活水準下げたくない!って圧力には屈するらしい。
少なくとも、再就職に困る人はあまりいない。
サラリーマン社長の大企業では内規遵守が徹底されているので、給与規定のためにコンサルで活躍した人に見合う給料を出せない。コンサルに億円単位で発注は出せるけど数千万で正社員として雇うことはできない。

転職事情

よい。すこぶるよい。今がチャンスらしい。
未経験者は年齢で切られることもある。

コンサルファームの中の人

少なくともマネージャー以上は仕事を楽しんでいる風な人が多い。
コンサルタント以下は自分を殺してる感じの人もちらほら。
頭の回転と理解力は半端無い。思考とトークが早いので話しているだけで鍛えられる(疲れる)。

まとめ
  • 結果出せれば給料はメーカーよりはいい。
  • 仕事的に成長できそう感がある。
  • 若いほど旨味なので30歳未満でコンサルに興味ある人は迷わずGo。(30歳半ばにもなると現職に残るほうがうまいかも。)