Industrie 4.0調べてみた その1
こんにちは。
みなさん、インダストリー4.0ってご存知ですか?え、古い?
その通りで、数年前にすごく流行って、特に世の中あんまり変わらなかったなーという感じでブームが過ぎましたが、この件は数年置きにブームが再燃すると思っているので以前調べた内容を改めてまとめてみます。
Industrie4.0が⽬指すのは
製造業エコシステム と 先進国のビジネスモデルの⼤変⾰
⇒⾯⽩い!
ということでぜひ皆さんにも知っていただきたい、議論してみたいと思い、記事を書きます。
第四次産業⾰命は⽣産技術が主役の⾰命なので(プロダクトの⾰命ではない!)
⽣産技術系の⽅もぜひ読んでみてください。
分量が多くなりそうなので何回かに分けて投稿します。
今回は導⼊として、世の中の動きをざっくり紹介します。
産業⾰命の歴史
- 蒸気機関の発明⇒第⼀次産業⾰命。⼈間が動⼒を獲得しました。
- 電気の発明⇒第⼆次産業⾰命。動⼒に⾰新が起こりました。
- インターネットの発明⇒第三次産業⾰命。⾃動化が進みました。
- AI, IoT, ロボットの発明⇒第四次産業⾰命?より⾼度に⾃動化?⾃律化?
以降、各国で模索しているIndustrie4.0のような活動の総称を第四次産業⾰命、その中のドイツの活動のことをIndustrie4.0と区別します。
第四次産業⾰命って?
AI, IoT, ロボット技術がコスト含めて成熟してきたので、これらを融合したらそろそろ⼤きな絵が具体的に描けるんじゃない?ということで各国が産業の⼤変⾰の絵を描き始めています。
絵を描く⼿順としては、各国とも以下のように進んでいるようです。
1.こうなったらいいなという夢を描く※
例:Industrie 4.0(ドイツ), Society 5.0(⽇本), Industrial Internet (GE)
2.夢の実現⽅針を考える
例:リファレンスアーキテクチャ(RAMI 4.0, IIRA, IVRA)
3.実現⽅法を具体化する
※夢にもモデルケースがあるかもしれません。GEのIIは、⾃社で成功したビジネスモデルをいろいろな業種に横展開しようとしたら、結果的に第四次産業⾰命のような取組になった気がします。
↑各国のリファレンスモデル。ここでいうリファレンスモデルには抽象度に幅がありますが、産業構造を表した概念図(Canvas)だったり、ある特定の製品・技術標準の構造(Function,Data)などのことです。
Industrie4.0には、これまで特定の領域で具体的な機能とデータの標準がいろいろ作られてきたのを改めて統⼀する意図もあるようで、そのためにドイツやGE、中国、⽇本も超上位概念のCanvasを作成しています。
要するに、これからの製造業界のあるべき姿、特にIoT、ロボット、AI技術を取り込んだ製造業の姿を議論し始めているということです。
次回以降では、ドイツやアメリカのIoTの取組の事例を紹介し、それらの動きから読み取れる将来の製造業の姿について考察します。
第⼆回 ドイツのIndustrie4.0 リファレンスアーキテクチャについて
第三回 PCアーキテクチャのモジュール化の歴史
第四回 モジュール型アーキテクチャから⾼付加価値製品を⽣み出すビジネスモデル
第五回 ドイツのIndustrie4.0 管理シェルによるモジュール型製造業の実現
第六回 デジタルツインと管理シェルで実現されること
第七回 GEのIoTを活⽤したビジネスモデル
第⼋回 上記調査から⾒えてきたIndustrie4.0が⽬指す製造業の姿
参考文献
https://www.ge.com/docs/chapters/Industrial_Internet.pdf
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1045_02_02.pdf