フェルミ推定の練習②【未経験からの戦略コンサルタント転職】
こんにちは。山口まで新幹線で行ってきました。遠い。
今回の未経験からの戦略コンサルタント転職は、フェルミ推定の練習の2回目です。
おさらいです。
私のおすすめの解法
- 年齢でセグメントを切るパターン
- 地方と都市部でセグメントを切るパターン
年齢で切るパターン
基本4つに分けます。
といったステレオタイプなセグメントで切ります。
地方と都市部で切るパターン
大都市:東京、愛知、大阪
中都市:大都市の周辺9県
地方:その他35県
異論は認めます。
大都市:人口多い、人口密度高い、収入多い、交通量多い、消費量多い、飲食店多い、農地少ない、
例題:農薬の国内市場は?
まず公式です。
(全国の総農薬使用量)×(単価)
農薬使用量なんか知るかい!って感じなので分解していきます。
(1事業者あたりの農薬使用量)×(事業者数)
事業者数なんかどんだけ考えても推測できる気がしない!できる気がしないと思うのは直感です。
(農地面積)×(面積あたりの農薬使用量)
これならわかる気がする。
全国の農地面積
利用シーンを思い出します。
農業といえば大都市は少なくて地方は多いはず!
ということで大都市、中都市、地方で分けます。
各エリア面積比率:日本の国土38万km2を適当に47等分して県の数をかけてます。
平野率:30%くらいが平野だと言われてます。
農地面積比率:ちょっと予測が難しいですが、Googleアースで見た時の印象でこんな感じで決めました、とか適当なことを言ってお茶を濁しておく。
単位面積あたりの農薬使用量、これはどう考えましょうか?
有機農法とかはマイノリティでしょうから無いものとして考える。
(植木鉢一本にかける農薬量)/(植木鉢の面積)
と考えると、霧吹きで2回くらいかなー?
(霧吹き1回分の噴霧量)×(2回/植木鉢の面積)
霧吹き一回分の噴霧量がわからん。。ボツ!
農薬散布後に土地全面に農薬が厚み1umでコーティングされると考えてみる。
1um x 1m x 1m=10-6m3=10-3L
1mL/m2かー。少ない気もするけどこんなもんかもなって気もする。これでいく!
使用量をまとめます。
使用量は80ktonだと予想できました。
次に農薬の単価ですね。
農業が趣味で農薬の値段知ってますって人は知ってる数字をそのまま使って下さい。
農薬の単価なんて知らねーよって人は何とか理屈をつけましょう。
分解できないか考えてみます。
単価=市場規模 ÷ 消費量
市場規模求めろって問題なので市場規模使って単価求めるのはNGです。
農薬の単価=農作物の価格×農薬コスト率÷農薬使用量
お気づきでしょうか?農作物の価格×農薬コスト率で農薬の市場規模になります。NG。
このくらい試行錯誤してみて、トップダウン的に単価を決めるのが筋悪いと判断します。
価格の決め方
価格の決め方は大きく3つあります。
- コストベース
- マーケットベース
- バリューベース
コストベースは、製造コストに適当な利益率かけて単価を決める方法です。
マーケットベースは、市場に出回っている類似品の値段に合わせる単価の決め方です。
バリューベースは、顧客が受けとる利益に自社の取り分率をかけて単価を決める方法です。
製造コストなんて知りませんし、市場価格も知りませんし、顧客価値も知りません。
詰みました。
仕方ないのでアナロジーで決めます。
農薬じゃないけど値段のわかるそれっぽいものを思い出します。
例えば消毒用エタノールとか。
たしか500mLで500円くらいだったかなー?もうこれ採用でいいや。
1000円/kg = 1M円/ton
よって、
市場規模=数量×単価
=80kton × 1M円/ton
=80G円
つまり、
国内の農薬市場規模は800億円だと予想できました。
答え合わせ
農薬 国内市場で検索すると、
200kton, 300G円市場だとわかります。
使用頻度を考えていなかったので2ヶ月に一回散布すると仮定すると、
500kton, 500G円市場。
まあ、こんなものでしょう。おおむね近い数字になりました。
エタノールの薬局価格を単価に採用したのが実際の単価に近かったのは奇跡です。
実際の面接では正直に「単価よくわからないのでとりあえずエタノールの単価入れときます」と宣言しましょう。
実際の面接では数字が違いすぎるとなんで?と聞かれることが多いです。自習で全然違う答えを出したときに考えを修正できるようにも練習しておきましょう!